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歯科技工所DENTIC/咬合療法

 
今、あなたの求めているものがここにあります。
 

歯のかみあわせは全身の状態と密接に連動している

 
歯科医療のありかたが今、静かに進化しようとしています。いままでの歯科治療とは、歯の痛みを止める、補綴処置を施す、歯周組織の保全とメンテナンス、といったいわゆる対処療法的な処置を指していました。わたしたち歯科技工士の仕事でいえば、二次カリエスの発生を防ぐため補綴物の適合性を追求する、粘膜との吸着を得るべく義歯の重合方法を工夫する、これら良い成果を得る為の技術の錬磨が大切な事はいうまでもないでしょう。近年の歯科界では、一口腔一単位で診ることの重要性が叫ばれて久しく、そのことの重要性は増す事はあっても減る事はないと思われます。しかし、さらにもっと大きく視野を拡げれば、これからの歯科医療とは、全身バランスのなかでの最適な下顎位を確保するための、機能的な咬合の追求という咬合療法にたどり着く事は、極めて自然で健全な展開ではないかとわたしは考えます。

「頸や肩が凝る」、「背中の筋肉が痛い」、「腕にしびれがある」、「頭痛、めまいがする」、そして、「顎を動かすと関節から音がする」。これら微症状が咬合から派生するといえば非難するひとが今でも必ず出てきます。あなたはどちらでしょうか。わたしのからだを実験材料にしてこの十年ほど探求してきた結果、得られた結論は「歯のかみあわせが全身の状態と密接に連動していることはどうやら動かす事のできない真実」のようです。

地球の重力に対し直立している私たち人類は、屋久杉などの大樹や、東大寺五重塔などと同じく極めて絶妙なバランスを自然に保つことにより、はじめて直立することが可能となっています。何らかの原因により、このバランスが崩れたとき、それでも生きて行かねばならないわたしたち人間のからだは、骨格系の歪みを無意識的に創りだしてでも、バランスを壊した原因によりできたズレを吸収すべく働いています。
 こうしたまるで天然記念物に匹敵するような、直立する人間の骨格系の絶妙なるバランスを崩す原因は当然多岐にわたっていると想像できます。その数ある原因のひとつとして、頭骸骨に対する下顎骨の位置関係が挙げられています。誰でも鏡をのぞいてみると自分の顔がそこにあります。アゴが左右にズレていませんか。ズレている側の肩、あるいは、反対側の肩が下がっていませんか。アゴの高さが本来よりも低く、後方に下がっている人は、猫背ぎみか、O脚ぎみか、あるいは、おなかがでているかもしれません。
 
 

模型の計測という職人芸

 
わたしが永年追求してきた職人芸のひとつに「模型の計測」という技術があり、歯科医院から送られてくる咬み合わせに問題をかかえる患者さんの上下の歯列模型を、一定の法則に乗っ取りトリミングし、規格模型を創ることにより、その患者さんの全身のなかでの最適顎位が観えてくるという術式があります。この極めてシンプルな方法では、アゴのズレの方向性と量とがわかり、また、本当はどこに向かおうとしているのかということが、実際に手に取って瞬時に把握できます。この下顎位診断法においては、自分の歯が一本も残っていない人でも一向にかまいません。もともとこの技術は全歯牙を失った総義歯患者の治療成績を向上させるために考案された術式なのですから。
 
 

咬合療法のすすめ方

 
現在の下顎位と本来の下顎位が解れば、スタート地点と目標地点が設定できたことになります。この療法における治療の進め方で次に行うことは、アゴを現在の位置に固定させている諸筋肉群をほぐしてあげることから始まります。前歯部にフラップがついた筋機能療法スプリントを製作し、口腔内での微調整を行うことにより、みるみる全身の筋肉の緊張状態がとけていくのが解ります。この状態で一、二週間ほど体調の観察を行います。ただし、この状態では食事はできません。臼歯は完全に離れていますから。食事中も入れておくのが理想ですが、食事中は邪魔であると外すひとも多いようです。

年齢、性別、顎位のズレの量にも影響されますが、おおむね二週間後には筋肉の慢性的な緊張状態から解放された、血色の良いおだやかな笑顔が観られます。心持ち背筋ものびたような気がします。そこでこの咬合療法の第二段階に移行します。

狭い歯列アーチを持つ患者さんには、ゆったりとした歯列アーチを確保するための歯列矯正処置を行います。すでに十分な条件が整っている患者さんに対しては、あらかじめ創っておいた咬合面形態仮歯型可撤性スプリントを装着することにより、筋肉の緊張がとれた顎位での食事をはじめ、日常の諸生活が行えるようになります。この期間中に、新しい顎位に対応する全身の骨格系の再配置が始まります。顎の位置も以前の位置と新しい位置の間を行きつ戻りつしつつ、徐々にあたらしい顎位に順応していきます。従って、この段階の仮歯型スプリントの咬合面形態はどこでも動けるようにほぼフラットな咬合面構成となっています。
 早くとも一月、長くて半年、この仮歯で生活を送って頂き、必要なときは盛り上げるなどの形態修正を行い、全身の骨格があたらしい顎位に追いついてくるのを待ちます。また、この時期に最終補綴にむけた前処置を個々の歯牙単位で行います。

こうして、患者さんの体調も良くなり、もうこれで最終的な咬合再構築を始めたい気持ちはよく解りますが、「急がば回れ」のことわざ通り、最終的な補綴物、あるいは、咬合面アンレーなどと同じ形態を与えたプロビショナルレストレーションを製作し、口腔内にて仮着、置き換える必要があります。このときに今までの無咬頭咬合面形態から、有咬頭咬合面形態への変換が行われます。この段階を経ずに最終補綴に移行すると、装着後の調整で大変なおもいをします。すなわち、軽い力でよく噛めるがゆえに、下顎骨がリモデリングを起こし、上下臼歯部に隙間が出来、結果、前歯同士がガチガチ当たりだし、患者さんは頭痛はするは、吐き気はするは、背中が痛くなるはで、結局、もう一度最終補綴物を創り直すはめになってしまいます。最終形態を与えたのプロビショナルレストレーションであれば、たとえ、リモデリングが起きてもその場で形態の修正が可能です。むしろ、無咬頭から有咬頭への咬合面形態の移行は、咬合接触状態の面接触から点接触への変換、すなわち、より軽い力で噛めるようにすることで、接触的に将来起こるであろうリモデリング量を、最終補綴物を装着する前に、完全に取り除いておくことに、その主な目的があるのです。
 
完成咬合面観(上顎/下顎)
 
 

歯科医療人としての幸福

 
こうして、前後左右、あるいは、咬合高径的な下顎位の偏位を取り除き、機能的な最終補綴物の咬合面形態を整えてから、はじめて、最終補綴物装着へ向けての準備がすべて整ったことになります。あとは、細心の注意でもって、順次プロビをファイナルに置き換えてゆくだけのことです。

最終的に一通りの治療が完了したとき、表情、姿勢、性格、そして、考え方まで初診時とは一変した、かつての患者さんの姿をあなたはそこに発見し、歯科医療人として至福の幸福感に包まれることでしょう。
 
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日本人の成り立ちと歯のかたちについて

 
現代に生きるわたしたち日本人のルーツを探ってみますと、まず、約1万4千年前の氷河期に南方スンダランドを後にし、海路、あるいは陸路(海水面の低下により大陸と陸続きでした)を経由して日本列島に住み着いた一群の人々がいました。南方渡来系モンゴロイドと呼ばれる人びとです。またの名を縄文人といいます。その後地球的な温暖化に伴い豊かな森林を出現させた日本列島で世界最初の土器を発明した縄文人は、一万年以上もの歳月を自然と共存しつつおおきな形質的変化の必要もなく独自の文化を発展させました。(縄文時代)

ところがいまから2千2百年ほど前より大陸あるいは半島経由で高度な文明の利器を携えた一群の人々が大挙渡来してくるようになったのです。北部九州沿岸を中心に水田耕作と青銅器製造の技術をそなえた彼らは、明らかにそれまでの縄文人とは形質学的文化人類学的にみて異なった特徴を備えていました。彼らは縄文人の生活の基盤であった豊かな森林を切り倒し、水耕稲作に適した農地に変えて勢力圏を拡大させていきました。いわゆる弥生時代のはじまりです。寒冷のヒマラヤ山脈の北側を経由して1万年近くも遅れて日本に進出してきたかれら弥生人は北方渡来系モンゴロイドと呼ばれます。戦乱に明け暮れていた大陸から新天地を夢見て船出したかれらはあるときは先住民を追い散らし、またあるときは混血による融合を繰り返し新たな社会、国家といったものを築き上げてきました。その過程で日本列島に縄文的色合いが強く残る地域、弥生的色合いがいちじるしい地域が現出したと考えられます。

人類学的にはネグロイド、コーカソイド、モンゴロイドの三大人種が世界に拡散したと言われています。同じモンゴロイド(アジア人種)なのに南方系と北方系でかくも形質が違ってしまったことには様々な要因が考えられますが、このことはじつは歯科医療に携わるわたしたちにとって大いに関係してくることでもあるのです。

弥生系歯列正面観よく知られているようにコーカソイド系人種は作物の生育の悪い北の大地で主に狩猟による肉食に適した歯牙形態をなしています。上下の咬頭ががっちり噛み合い、あたかも肉食動物に多く観られる尖った形態の歯冠形態です。

それに対しわたちたち日本人としての遺伝子を構成する南方渡来系モンゴロイド(縄文系日本人)の咬み合わせの特徴としては、上下の被蓋の極めて少ない切端ぎみ咬合、咬耗の激しい臼歯部咬合面形態に現れますように木の実など採取雑食系に適した形態をしています。 先の肉食動物のたとえに対しこちらは草食動物系といったところでしょうか。コーカソイド系人種のチョッパータイプチューニングサイクルに対しグラインディングタイプチューニングサイクルと言うことができます。北方系渡来系モンゴロイドにおける咬合状態は特種で、その大きな特徴として切歯のおおきな被蓋に表されます。いわゆる縄文人タイプ日本人の鉗子状咬合に対して弥生人タイプ日本人は鋏状咬合といった咬合状態を示します。
 
咬合高径の設定値
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チューニングサイクルは縄文系ほど大きくないグライディングタイプであり、臼歯部の咬合面形態展開角からもそのことは伺えます。ネグロイド系人種については資料の欠如によりわかりませんが、人類のふるさととされるアフリカと当時のスンダランド大陸の気候が類似していたとされることから、食性も似ていると推測し、おそらく日本における縄文人タイプの歯冠形態とチューニングサイクルを備えているだろうと推測しています。今後の研究が待たれます。

これからの成熟社会において本物のみが生き残ると言われます。わたしたちのつくる歯はほんの微妙な形態の違いが大きな結果の違いを生みます。今後このWebページ開設をきっかけとして多くの方々と意見情報の交換、検証を行い、患者さんのこころからの笑顔を求めて日々仕事を愉しんでいきたいと思います。
 
 
 
 
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